■松雲堂 (2011年竣工)
明治から大正時代にかけて、外国に輸出された九谷焼、「ジャパンクタニ」
その一翼を担っていたのが松本佐平が営んだ九谷窯元「松雲堂」
昭和の大火で焼けたものの、昭和8年頃に建築され、今日まで「こまつ町家」として残っていました。これを小松市がギャラリーや発表会、集会、サークル活動等、交流の場として改修整備もの。
・改修前と改修後
場所は旧小松市内、まちなかを南北に縦断する北国街道沿い。
通りはこまつ町家が軒をそろえる。
写真はこまつ町家の特徴である袖壁やせがい、下がり、格子(むしこ)を残し改修した、改修前と改修後。
・こまつ町家の特徴である漆塗りの柱、梁のある吹抜け空間
2室を1室に繋げ、漆塗り板の間とした。上部はその梁が縦横に走る吹抜け空間。ここはギャラリーやミニコンサート会場、サークル活動等の交流の場として幅広く頻繁に利用されている。
・玄関戸
玄関戸には現在活躍中の九谷焼作家にミニ作品を提供してもらい、嵌め込みました。
・加賀群青
加賀百万石・前田家しか使うことが許されなかったという塗り壁・加賀群青。
畳の間にはこの加賀群青を塗りました。
・蔵も展示スペースとして活用
こまつ町家に必ずと言ってよいほどある蔵。
この蔵も展示スペースとして活用できるよう庇を設け、家屋からも中庭からも直接入れるようにしました。
「松雲堂」
小松市龍助町27番地
お問い合わせは小松市文化創造課 0761-24-8130
http://www.city.komatsu.lg.jp/3355.htm